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地震デリバティブ

地震デリバティブとは地震リスクに連動する指標の変動を対象としたデリバティブ取引です。企業は手数料を支払うことで保険などと同様に地震リスクをヘッジすることができます。支払事由となる指標は様々な指標がありますが、主なトリガーとしては、「マグニチュードトリガー」や「震度トリガー」があります。

図はマグニチュードトリガーの例で、トリガーが、「大阪駅から半径20km圏内で、契約期間内にマグニチュード7.0以上の地震が発生した場合」の支払の可否を示したものです。これら支払事由・トリガーはデリバティブ(オプション)の商品設計によって異なりますので地震デリバティブ(地震オプション)購入時には注意が必要です。

地震デリバティブのメリット

  • 支払事由となる事象によって異なりますが、リスクの顕在化から手元に資金が入るまでの時間が短くなります。また、企業によって使途に制限はないため、災害復旧時に比較的早く幅広い用途に資金を充当することができます。
  • 事業所に直接的な損害がなくとも、リスクに連動する指標が支払条件を満たした場合に支払いが行われるため、企業の事業中断による営業損失や企業の周辺地の被災による利用者の減少などの間接的被害に対しても有効です。
図 地震デリバティブの仕組み

参考

  • 経済産業省リスクファイナンス研究会:リスクファイナンス研究会報告書, 2006年3月.